設計事務所の雰囲気を知りたいと思いインターンに参加しましたが、
建築に関することだけでなく様々なことを知り、体験できたので良かったです。
建築に関することと一括りにいってもリサーチ、設計(スタディ)、図面の書き方、現場見学などいろいろで、
列挙してもきりがないので実際に知ったときからすぐに自分の課題や就活に活かせたようなことを一部書きます。
まずはリサーチについて、私はこれまで事例収集といえば課題で設定されたものと同じ用途の建築を調べ、
コンセプトや各機能の必要面積などを参考にする程度でした。
しかし事務所ではもっと細かく、構造の種類や開口の開け方、屋根形状など
その時点で検討しているデザインの事例を集めていて、
自分がなにを知りたいのかを明確にすることが大事だと知りました。
加えて、そもそも私はなぜリサーチをするのかを理解していませんでした。
プロポーザルのシートづくりに関わらせて頂いた際、A3のシートにはその案に魅力的に見せる、
言い換えると「説得力を持たせる」ための情報で埋め尽くされていました。
もっと言うとそれ以外の情報が徹底的に削られていました。
そこでリサーチの意義やプレゼン資料に載せるべき情報の取捨選択の必要性を学び、
夏季に履修した集中講義では無駄な情報のない資料づくりを心掛けて無事プレゼンまで終えることができました。
次にスタディについて、学部生の時の設計演習の課題では案を考え、
ラフな図面や模型(3Dモデル)などでエスキスを重ねて、
提出が迫るとCADで図面を描き、本模型(CGパース)を作成するというような取り組み方をしていました。
事務所でもその過程はあるにはあったのですが、
きれいな図面とCGパースでスタディすることのほうが断然多く、案をブラッシュアップするという同じ作業でも、
スタディの質の高さが異なることで案がどんどん成長していくのを感じました。
ここで学んだことも上記の集中講義にて活かし、誰よりも早く図面やCGパースを作成し、
先生方により具体的なデザインについてエスキスして頂けたと思います。
組織設計事務所に内定が決まった今、
大学院生の一年間、建築家のデザインに対するこだわりを
間近で見られたことは本当に貴重な経験だったと思います。
仕上げの見え方やミリ単位のディティール、目地や色味など細部までこだわればこだわるほどに
全体として美しく、かっこいい建築になることを忘れずに設計に取り組んでいきたいと思います。
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