駅自体が、単なる通過空間ではなく、目的地となるような工夫です。
天王寺動物園やジャンジャン横丁に最も近い改札口でありながら、
十分な待合スペースがありませんでした。
その改札口を出たところに、巨大ハート型ベンチを設置しました。
丘のような起伏があります。
手前は少し腰をかけて人を待つことができるよう高い座面、
奥は、ゆったりと寛ぐことができるよう、低い座面となっています。
また、手前は外に湾曲していることで、それぞれの人が向き合うことなく、待ち合わせることができ、
逆に、奥には、内側に湾曲していることで、グループで談笑することができ、長時間過ごすことができるようになっています。
そして何より、湾曲した大きな天板の上で、子どもたちが自由にふるまうことができます。
製作にあたっては、駅での設置ということで、
短工期で終わらせる必要があるため、
工場で一度作り上げて、分解して、現地に設置しており、
地下鉄ならではの施工の工夫も行っています。
子どもたちにここにまた来たいと言ってもらえる場となればと思います。
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