学校エントランスに世界地図

前職で大変お世話になった、神戸国際中学校・高等学校のエントランス壁面に世界地図を設置させていただきました!

母体の学校法人睦学園は、兵庫大学、兵庫大学短期大学部、附属須磨ノ浦高等学校、神戸国際中学校・高等学校、附属須磨幼稚園、附属加古川幼稚園を運営されています。私は、社会人2年目から5年目にかけて、担当として様々なプロジェクトに関わらせていただきました。どのキャンパスも、代々素晴らしい設計者が携われ、数々の雑誌掲載や賞も受賞されてきました。とても多くのことを学ばせてもらったと同時に、バトンを引き継ぐ身として、背筋が伸びる思いで、取り組んでいた思い出があります。

約30年前に建設された中学校棟の中央ホール

こども園の増築棟や大学の教室改修、エントランスのスロープや鉢の設置。そして、神戸国際中学校・高等学校の20周年を記念して作られた河野記念 アルモニホール。とりわけアルモニホールはすごいプレッシャーの中で設計していました。その甲斐もあり、この作品で、多くの賞を受賞し、デビューすることができました。

こども園増築
河野記念 アルモニホール

そして、今回約10年ぶりにお声がけいただきました。独立してもお声がけいただけるのは、本当にありがたいことです。理事長を始め、職員の方々、守衛さんにまで、とても温かく迎えていただきました。みなさん覚えてくださっていてとても嬉しかったです。

キャンパスは、明石海峡や淡路島をのぞむ須磨の丘陵地にあり、豊かな知性と気品に満ちた国際感覚を備えた女性の育成を目指した女子中高一貫校です。

「とても建築的に洗練された校舎だけど、もう少し学校の方針が伝わるエントランスにしたい」と、世界地図を掲げるご依頼をいただきました。

メルカトル図法やモルワイデ図法など、社会の授業で習った、丸い地球の2次元化するという懐かしいテーマを再び学び直し、試行錯誤の末、ニュージーランドなども見切れることがないミラー図法を選びました。これは世界地図でおなじみの帝国書院が、”世界全図を表すのにもっとも適した図法”としているものです。

エントランスを入ると飛び込む世界地図。世界に羽ばたく女性を育む学校ということがしっかりと伝わるものになったのではないかと思います!

ショートムービーにまとめています。ぜひご覧ください。

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