建築に携わっている者が一度は訪れてみたいと心躍らせる建築がいくつかあります。台中オペラハウスは、そんな建築の一つだと思います。それは今までにない空間体験ができる可能性を秘めているからです。
実は、待ち遠しくて4年前まだ建設中のオペラハウスを訪れていました。その時の3次元曲線のコンクリートを打設している風景は凄まじい衝撃でした。
そして今回完成した建築を訪れてみて、全く、柱のないクラインの壺のような構造体でできているこの空間は、まるで洞窟の中や胎内の中にいるかのような柔らかくシームレスな空間でした。私の目指している”まるで自然の中にいるかのようなおおらかな建築”にも通ずる心地の良い、優しく包み込まれるような空間でした。都市からエントランス、ホワイエ、ホールまでが連続的に繋がっていき、最後の洞穴のようなホールで聞くコンサートは格別のものでした。
是非、台湾に行かれた際は訪れてみてください!
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